令和のファッションリーダー的存在の菅田将暉くんや、あいみょんなど、
古着を楽しむ若者が現れ、百貨店のポップアップイベントなどにも有名な古着店が出店しているのを見かけたり、古着っぽい加工を施したアイテムも多くみられるようになり、古着が苦手という方でもコーデに取り入れやすくなってきました。

私も昔から古着が大好きです。

古着に目を向け始めたのは、当時、大流行していた矢沢あい先生の「ご近所物語」という漫画の中で、
フリマで古着を売買したり、親のおさがりをかわいく着こなしたり、お宝を発掘するシーンを見て(多分そんな感じだった気がします…)、とにかくおしゃれをしたい盛りの私は、「古着=かわいい!おしゃれ!安い!」の方程式にじっとしていられず、祖母や母が若いころに着て、大切に保管していたワンピースを譲ってほしい!と懇願したところからはじまりました。
質感、柄、形…どれをとっても現代には不似合いで、「うーん」という感じの代物ばかりでしたが、
それでも時代を感じるプリント柄のジョーゼット地にときめきを感じ、なんとか着こなせないか…と試行錯誤していました。

今のようにファストファッションが台頭していれば、もっと異なるファッションを楽しんでいたように思いますが、当時(2X年前…)は安価に楽しめる洋服は古着の他なかったんじゃないでしょうか。

関西の古着のメッカといえば、アメリカ村!

関西で古着といえばミナミのアメリカ村!ですが、当時のアメリカ村は、おっかなびっくり行くような雰囲気があり、中学生が行くにはハードルの高い場所でした。
しかし、おしゃれを追求するため、限りあるお小遣いと古着屋さんの地図が書かれた雑誌の切り抜きを握りしめ、勇気を振り絞って街へ繰り出していきました。
お店が開店する前からアメ村に乗り込み、近くのマクドナルドでそのシーズンの洋服のコーデを考え、だいたいこんな感じの洋服をこの予算で買う!と戦略を練り、古着屋さんのオープンと同時にスタートを切るのです。
THE関西なノリで話しかけてくる古着屋の店員さんにびくびくしながらも、理想のコーデを完成させるために必死に練り歩きました。街にいる人みんながおしゃれに見えて、またそれを自分のファッションに取り入れようと刺激をたくさん受けて帰ってくるのでした。

令和になって、改めて築きはじめた古着との関係性。

社会人になり、それなりの装いを求められることが増え、古着から距離をとった時期もありましたが、40代に突入した今、また世間の古着熱に背中を押されるように、古着屋を尋ね歩く機会が増えてきました。
ベーシックなアイテムが豊富にそろった40代だからこそ、それにプラスするための遊びやスパイスのあるアイテム選びが楽しく、若いころとは異なる楽しみがありました。

今はInstagramで入荷情報を提供してくださるショップさんも増え、お店に足を運ぶ前にお目当てを見つけていくこともありますが、「古着は出会い」という言葉もあるように、その時、お店に行って偶然の出会いを楽しむのが醍醐味。
出会ったら最後、買う以外の選択肢はないので、軍資金に余裕があるタイミングで、いつもの古着屋さんにパトロールに出掛けています。

古着を選ぶ際は、サイズと、汚れに注意!

私は特別身長が小さいので(147cm)、サイズ感には注意しています。
サイズ表記すら確認できないアイテムも多いので、気に入ったものはとにかく試着して、どうしたら自分に似合わせることができるかなぁ~と考えます。
少し大きくても、背中を抜いたり、ブラウジングしたり、どうにかうまく着られないか…と試行錯誤します。このとき、お店の方とおしゃべりしながら着方を研究するのも、とっても楽しいです。

あとは、汚れ、破れに注意。
古着なので状態のよいものもあれば、そうでないものもたくさんあります。
首元、袖元、わきの下は特に要チェックです。
破れは気づきやすいのですが、汚れについては店内の照明の具合で見づらい場合もあるので、自然光の下で状態を確認させてもらうこともあります。
それを味として受け入れられるかどうか、よーく吟味します。

古着は出会い。出会ってしまった大切な古着たち

そうして手に入れた古着たちと、実際にこうやって着たい!(欲しい)販売中のアイテムを使って簡単にコーデを組んでみました。
誰が興味あんねん!と自分でもツッコミたくなりますが、私の自慢の古着たちを見てやってください~。

私の古着自慢1:カラフルリボンのサテンスカート

THE古着!な一着。白いサテン地を黒いステッチがリズミカルに施され、その上をカラフルなリボンがぐるぐるーっと取り囲んでいるスカートです。カラフルなカラーリングのものは、そこにある色を組み合わせると統一感を持たせやすく、着回しの幅が広くて重宝します。

このスカート、難点が2つ。
一つ目は透けること。ペチコートは必須。インナーにも気を配りながらはいています。
二つ目は絶妙に似合わない丈感であること。ディティールが細やかなので裾上げが難しいのです。そのため、ぐんと上の方で履いてベルトで縛って着るという、なかなかめんどくさい奴です。
でも、このディティールを愛でているととても気分があがります。

秋冬仕様でC.T.Plageのふわふわ優しいニットのイメージとガーリッシュなスカートで甘めに。
足元は少しごつめのREMMEのレースアップブーツで少し引き締め。

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私の古着自慢2:背中でかワッペン付きハンサムジレ

今、とてもはやっているジレですが、この背中でかワッペンジレは、他の誰ともかぶらないスペッシャルなアイテム。テーラード仕様のジレに、普通では不似合いなでっかいワッペンが背中に二つ。胸元に一つ。
全身黒の装いの上から試着してみると「え、意外にいけるやん!」と新しい装い方を発見したような気がしました。シンプルな装いに、こういったスパイスの効いたアイテムを合わせることの楽しさに気づき、40代で再び古着に目覚めるきっかけになったアイテムです。
写真を撮るとよくわかるのですが、前面にはかなりひどい汚れが。これを味として受け入れるかどうかは購入時にも迷いましたが、この謎のでかワッペンは他では出会えないと思うと、手に取らずにはいられませんでした。胸元にはお気に入りのバッジをプラスしてガチャガチャにしています。

数シーズン前に展開されていたShinzoneのフリルカラーブラウスが戻ってきたということで、合わせてみました。ピンストライプのハンサムさとテーラード仕様のジレに、フリルカラーがいい塩梅で、かなり好みのコーデになりました。

おすすめのアイテム:

私の古着自慢3:イニシャル入りジャンパー

自分のイニシャルがアップリケされた、小さめサイズのジャンパー。「これ、私のための洋服やん!」と、見つけたときは運命としか言いようのない偶然に高揚感がありました。

スカジャンといえば!の日本的な刺繍はなく、アップリケ以外はシンプルにブロンズカラー一色。

小さめのサイズ感なので、どうかな~と思いましたが、背中を抜いてだらっと着ると抜け感がでていい感じに。

今回はずーっと温めていたaranciato別注 ティア ロング スカートとのコーデを試してみました。
うん。やっぱりいい感じ◎
キレイ目なオールインワンを合わせたり、アメカジを強調するオーバーオール、チノと合わせたり、こちらも幅広く活躍中です。

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さて、いかがでしたでしょうか。
かなり、好みに偏りのあるよみものになりましたが、古着の魅力伝わりましたでしょうか。
古着屋さんに入りづらい…という声もよく聞くのですが、ここはひとつ勇気を振り絞って扉を開けてみてください。いつものコーディネートをちょっとだけ特別なものにしてくれるスパイスアイテムに出会えるかもしれません。