いつもaranciatoをご利用いただきありがとうございます。
本日より当店のギフトラッピングがリニューアルいたしました。

種類は大きく分けて2つ。

ひとつは、ボックスに入れてオリジナルの包装紙で包んだ後、グレーの〇シールをつけて仕上げるタイプ。もうひとつは、クラフト感ある無地の白い封筒に入れて、ベージュの〇シールで封をするタイプで、こちらは小さめのアイテム用のラッピングになります。

どちらものタイプも、まずは黄色い薄葉紙で商品を大切に包むところからスタートします。

さらに両方のタイプに共通しているのは、大きな〇シール。落ち着いたデザインの包装紙&封筒に、カジュアルで明るい印象を添えてくれています。無地でスペースがたっぷりあるので、ここにメッセージやイラストを描いて、贈る方の気持ちを添えるのもおすすめです。

他にも専用箱がある商品の場合は、専用箱の上から包装紙でお包みしたり、 大きな商品の場合は無地の包装紙で包んでリボンを添えたりと、商品の大きさや形によって最適な方法を、スタッフが考えてラッピングさせていただきます。

オリジナルラッピングができるまで…

当店にとって初めてとなるギフトラッピングのリニューアル。その第一歩はオリジナルの包装紙作りからスタートしました。初めての試みということもあり、試行錯誤を繰り返した包装紙ができるまでについて、少しお話しさせてください。

『 包装紙はデザインラッピングの核となる大切なもの。』

『 かわいいだけじゃない趣があって、当店で扱っている商品に合う雰囲気のものを。』

という社内話し合いのもと、信頼できる作家さんを探していたところ、ご縁もあり、三重在住の美術作家である、宮田雪乃さんにお願いすることになりました。普段は版画作品を多く制作されていますが、 今回はaranciatoのためにドローイングでモチーフを書いてくださっています。

個人的に以前から何度か個展などで作品を拝見させていただいているのですが、多く登場する花瓶や壷の描かれた作品が印象的でした。そこで、代表的な贈り物であるお花を生けるための「壷」を、是非包装紙のモチーフにとお願いしたところ快く引き受けてくださったのです。

宮田さんから受け取ったのは『くるくる壷』『サッサ壷』『ドット壷』と、それぞれチャーミングな名称がつけられた壺モチーフたち。どうしてもひとつを選ぶことができず、試しにと3種を混ぜでデザインしてみたところ、思わず声をあげてしまうほど素敵で特別なデザインに仕上がりました!

試行錯誤のすえ、和菓子のような優しい手触りに。

デザインが決まったところで、次はテストプリントの段階へ。大きさや色を調整しながら、いろんな紙へテストプリントを何度も何度も繰り返し、まさに試行錯誤でした。

特に悩ましかったのが、モチーフの配置とサイズ感。微妙なバランスで印象が大きく変わるし、包むボックスのサイズによっても見え方が全然違ってくるので、どのボックスで包んだ場合にもかわいいポイントを探すのに苦労しました…。最終的に、モチーフを少し大き目に配することで、まるでチョークで直接描いたような生き生きとした線の質感まで伝わるようにこだわりました。モチーフが大きめなので、小さめのボックスを包んだ場合、柄の全容が見えないのですが、その手書きのようなニュアンスある線が引き立って、包装紙の魅力は一切損なわれずラッピングすることができるバランスに仕上がったと思います。

紙は、薄くうっすら透け感がある用紙を選択。その紙の、本来なら裏面にあたるざらりとした手触りの面にプリントを施しました。裏面に施すことで、まるで和菓子の包装紙のような優しい手触りを楽しめます。

こうしてやっと完成を迎えたオリジナルの包装紙は、贈る方にとっても贈られる方にとっても、特別な贈りものを包むのにふさわしいものが出来上がったと感じています。

作家:宮田雪乃さんよりコメントをいただきました。

ラッピングのリニューアルということでお声がけいただいた際、「こんな雰囲気で…」とスタッフの方が選ばれたのは、私の作品群の中では特に描画材の跡が生き生きと残る「壺」の作品でした。作品そのままの比率では包装紙に落とし込むことはできなかったため、最終的にいくつかのユニットを組み合わせてデザインするという方向で進み、いったいどのような包装紙に仕上がるのかとても楽しみでした。出来上がった包装紙は、さまざまなライフスタイルにぴたりと寄り添うような、とても素敵な仕上がりとなりました。版画作品を制作する身としては、紙の質感や印刷の美しさも密かな推しポイントです。たくさんの方にお喜びいただけると確信しています!

宮田雪乃(みやたゆきの)

1986年三重県に生まれ、京都市立芸術大学大学院を修了後、主に京都で制作・発表を続けていましたが、現在は三重県を拠点に活動をしています。宮田の作品は一見、アクリル画のように色鮮やかで、ドローイングのように軽快な印象ですが、全て版画作品です。版画技法の中でも凹版画に分類される方法で、主に塩ビ板を彫り、プレス機でイメージを刷っています。塩ビ板は刷る際の圧力に弱いため数をたくさん刷ることができませんが、木版画や銅版画に比べてインクの発色が良く、独特のにじみが特徴です。「理想の町」を主題に、家や家の中の風景、そしてそこに住む家族の情景を描いています。
写真は作家近影。
https://leesaya.jp/artists/yukinomiyata/

いかがでしたでしょうか?
プレゼント贈るという大切な機会に少しでも喜んでもらえるよう、これまで以上に心を込めてお包みいたしますので、ぜひ当店のラッピングをご利用くださいませ。