みなさま、こんにちは。スタッフUです。
毎日の暑さにうなだれるばかりで、暦は進んでいるのに、季節が進んでいることがなかなか感じられないですよね。
Piu di aranciatoの事務所にいると、事務所の中にAWのアイテムが入荷してきて、ふわふわ、もこもこアイテムに囲まれることで、やっと季節の移ろいを感じています。
まだまだ夏物の気分という方も多いと思いますが、すこーし先の季節に活躍しそうなとっておきのアイテムがありますので、ご紹介させていただきます^^
ボーダーシャツ専用の引き出しがあるほど、無類のボーダーシャツ好き。
私Uは、過去の記事でもさんざんお伝えしておりますが、無類のボーダーシャツ好きでして…。「あのボーダーの子」が通称になるほど毎日着ていたことも。いろんなパターンを試して、自分に似合うボーダーシャツがわかってきた今は、的を絞って選ぶようになりましたが、それでもタンスの1段は100%ボーダーで埋め尽くされていますし、気になるアイテムがあればやっぱり手に取ってしまいます。
このように日頃からボーダーシャツ探しに余念のない私。
ある日、インスタグラムをチェックしていると「ORDER BORDER」という文字が目にとまり、調べてみると、なんとも素敵なボーダーシャツとの出会いがあったのです。
世界に一つ。特別なボーダーシャツを作る「ORDER BORDER」とは?
「ORDER BORDER」とは、ネーミングからも想像できるとおり「自分好みのボーダーシャツがオーダーできる」というサービスです。カラーはもちろん、ピッチ、ボディなどの掛け合わせで、自分好みのボーダーシャツが作れるという、ボーダーシャツ好きにはたまらないサービス。しかも1枚からオーダー可!
「そんな夢みたいなことある!?!?!?」
と「早速つくってみたい!」という思いに駆られました。
「ORDER BORDER」を運営しているのは、「G.F.G.S(ジーエフジーエス)」という新潟県加茂市を拠点に生産をおこなっているブランド。新潟といえば、燕三条の金物、長岡の花火、お米で有名な魚沼市、フジロックの苗場…など、色々と思い出すことがあるのですが、加茂市は特にピンとくるものがなく…(ごめんなさい!)この街とボーダーシャツが結びつかず、「ほんまに存在しているんかな?」とストリートビューで確認すると…ありました。シャッター通りの商店街の中に、ピンクで描かれた「G.F.G.S」の文字。
加茂市とその近郊、中越地方にはニットの生産地が数多く存在するそうで、経験豊富な職人さんたちが、「町内生産」と言えるほどの距離感で協業して生産されており、シャッター通りとなった商店街を拠点に「地元で作りたい、疲弊している地場、商店街で作りたい、メイドイン加茂にこだわりたい」という思いで製品を生み出されているそうです。その製品は受注生産が基本で、在庫を持たない、エシカルでサステナブルな製造工程。
G.F.G.S.は”Good Feel, Good Style.”の頭文字からとりました。
新しいアイデア、厳選した素材、積み重ねた技法の全てをボーダーカットソーに落とし込み、誠意ある物作りを続けて参ります。
G.F.G.S. = Good Feel, Good Style.
心が動くことを、私たちらしいやり方で。
(G.F.G.Sサイトより引用)
また、「日本のボーダーカットソーといえばG.F.G.S.と呼ばれたい。」とも書かれていました。この言葉に、私は心を動かされ、このブランドを応援したいと思うようになりました。
意外に難しい!?特別なボーダーシャツ作り。
バックグラウンドに大きな使命、野望をもったこのボーダーシャツ。
自分で選んで作れるとなると、なぜか唯一無二を目指したくなりませんか?私だけ?(笑)この世に存在しない唯一無二のかっこかわいいボーダーシャツを!!!と意気込んではみたものの、凡人の頭に思い浮かぶのは、既視感のあるパターンばかり。
「ボーダーシャツづくりって意外に難しい!」
奇抜な配色だったり、普段着ないような似合わないカラーを選んでみたり。シンプルで完成度の高い模様だからこそ、パターンが出しつくされていて「特別な一着」を作るのがすごく難しいということを思い知りました。
応援したい気持ちはあったものの、なんだかしっくりくるボーダーシャツが作れない…。
なぜだろう…好きなボーダーシャツを作れるというのに…
その時、制服やチームのユニフォーム、友達との何かしらの記念に…などなど、オリジナルのボーダーシャツを通して自分以外の誰かとその喜びを分かち合うことに意味があるのかな…と感じたんです。普遍的で人を選ばない柄だからこそ、共有しやすいメリットがあり、特別な価値を生み出していくのかな…と。自分のおしゃれのためだけなら、買って満足するだけなら、既製品でも十分なんですよね。
そして、自分以外の誰かと「特別な価値」を共有できるまではステイしようと、そっとサイトを閉じました。
Piu di aranciatoだからこそ叶えられる「ORDER BORDER」
そうして、一旦はステイした「ORDER BORDER」ですが、応援したい気持ちは消えることなく「特別な価値」を探し続ける日々を送っていました。
Piu di aranciatoでは、日本のブランドを主軸に据えたセレクトを行っており、お客様にもそのブランドのモノづくりに対する真摯な姿勢や、マインドを伝えることを大切にしています。G.F.G.Sさんのバックグラウンドは、きっとお客様にも響くに違いないし、お客様と分かち合うことで「特別な価値」になっていくのでは…と、私のボーダーシャツへの熱い思いも一緒にのっけて、取り扱いの提案をさせていただきました。
結果は…「OK!」
G.F.G.Sさんで行っているような、お客様個人で「ORDER BORDER」という形での別注ではなく、Piu di aranciatoが思いを込めて選んだボーダーシャツを、お客様と共有する形での別注が実現することとなったのです。
特別なボーダーシャツは「コーデの下支えにも、メインにもなれる一枚。」
提案は見事に採用されたものの、以前その配色の難しさを痛感しているため、私一人では心もとなく、お隣の席の頼れる先輩BOKUさんの助けを借りながら一緒に考えていきました。
唯一無二のデザインを目指すのではなく、このブランドをPiu di aranciatoのお客様に知っていただいて、モノづくりのマインドを共有しつつ、アイテムの良さを楽しんでいただけたらなぁ~という思いを込めて別注アイテムを選びました。
G.F.G.Sさんからお借りしたサンプルのボーダーシャツは、ピュアオーガニックコットンを密度高く編み上げられ、やや肉厚でふんわりやわらか。海外製のバスクシャツのようなガシガシとした感触はなく、「日本を代表するボーダー」にふさわしい感触でした。
その優しい感触を感じながら、幅やカラーの違い、ネックに色が入る方がいいかどうか…などなど、悩みに悩んで、無限の組み合わせの中から、最終的に二つの型に落とし込み、2色、2パターンでの展開となりました。
テーマは「コーデの下支えにも、メインにもなれる一枚。」です。
その1:オフホワイト×ナチュラル「Feel White」
年を重ねてきて、白Tや白のロンTをさらっと一枚で着ることにやや抵抗が…というお客様のお声をよく耳にしていて、私自身も年を重ねてきて、さらっと白Tを主役にしたコーデだと、どこか物足りなさ同じことを感じる機会が増えたんですよね。
そこで、1枚でさらりと着てもサマになって、コーデを下支えすることもできる、異なる白を使ったパターンを考えてみました。1色にも見えるけど、実は…!というところが推しポイントです。
どのピッチになっても優しさの残る配色になりました。クルーネックタイプは、肌に血色を加えられるよう首元にもオフホワイトを配しました。
その2:ブルー×ネイビー「AO」
もう一つは「AO」と名づけました。ネイビー×ブルーの組み合わせです。
ネイビーとディープグリーンのボーダーを着ると、微妙に少年ぽさが出てしまい、なかなかコーデが難しかったんです。ネイビー×赤なら?ネイビー×エクリュなら?と色々試してみたものの、しっくりこない…。その苦手を克服したいな~なんて思いをBOKUさんに話していたところ、「ネイビー×ブルーなんてどお?」と。
ネイビーによってブルーがさえわたり、ブルーによってネイビーの上品さが際立つ。相思相愛の関係がそこにあったのです。組み合わせるもののトーンをそろえていくことで上品なカジュアルに、コントラストを付けていくとカジュアルに、ピッチの違いでボーイズ感の足し引きが叶う配色パターンになりました。ボーイズ感を残しつつも、アクセサリーやスカートと組み合わせて女性らしさを引き出せるアイテムに仕上がりました。
さらに「NAVAL」バージョンも。
最初はここまでだったんです。
でも、でも、私たちがどうしても諦められなかったボディがあります…それは…「NAVAL」!
NAVALの胸元のすっきりした感じが、顔周りがうるさくなりすぎず、大人っぽい上品なコーディネートに仕上がるのです。ボーダーというと総柄を手に取ってしまいがちですが、「NAVAL」には着用したらわかる良さがあるので、ぜひ一度お客様にもお試しいただきたい…という思いをバイヤーさんにぶつけ、わがままを聞いていただいた次第です…💦
「NAVAL」はバイヤーさんが今季のaranciatoのセレクトにフィットする配色でオーダー予定だったところに、「FeelWhite」バージョンを加えていただきました。(ありがとうございます!)
以上3型で、配色とピッチの異なる特別なボーダーシャツができあがりました。
特別なボーダーシャツをお客様とともに。
外も暑いのに、ボーダーシャツへの熱い思いを語らせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
暑苦しくてすみません💦💦いつか絶対「G.F.G.S」さんをご紹介したい…「ORDER BORDER」で「特別な価値」を共有したいという思いが叶い、興奮せずにはいられません。
G.F.G.Sさんの生産に対するこだわりや、「日本を代表するボーダーに」という野望を、特別なボーダーシャツで、お客様とともに応援できましたら幸いです。
おすすめのアイテム:
【クーポン対象】G.F.G.S. ジーエフジーエス オーガニック コットン ボーダー ボートネック リラックス 長袖 プルオーバー “Boat-neck relax” boat-neck-relax-ms 2024aw新作
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【クーポン対象】G.F.G.S. ジーエフジーエス オーガニック コットン ボーダー クルーネック ロングスリーブ プルオーバー “Crew-neck” crew-neck-same1-ms 2024aw新作
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【クーポン対象】G.F.G.S. ジーエフジーエス ナバル オーガニック コットン ボーダー ロングスリーブ プルオーバー “Naval” naval-ms 2024aw新作
おまけ
メインの画像は、37℃のとろけそうな日にみんなで頑張って撮影してきたものです。
このアビーロードのオマージュは、G.F.G.Sさんでもよく撮影されており、私たちも真似させていただきました。実は、お揃いのボーダーシャツを着て写真をとることに、とても憧れてたんですよね。いろいろ叶ったこのボーダーシャツの企画は、とても思い出深いものになりました。
G.F.G.S. 公式サイトLeft to Right:BOKU / AZU / U / YO
Photographer:hacchan
Direction:nakai