わたしたちの
名品図鑑
aranciato's Masterpiece Book
#18 | 2025.8.4 UPDATE
洋服や靴、鞄など数多くのファッションアイテムの中には流行に左右されず、多くの人からずっと愛されてきた“名品”がたくさん存在します。 アランチェートのアイテムの中からそんな名品をピックアップしてご紹介いたします。第18弾はCASIOのチープカシオです。
「チープカシオ」とは、カシオが展開する低価格帯の腕時計の愛称で、正式名称は「カシオスタンダード」というシリーズをさします。元々ホームセンターや雑貨店などで気軽に買えるアイテムでしたが、その耐久性やデザイン性の高さから近年注目が集まり、ファンを中心に広まりました。
チープ(cheap). [名・形動]安いこと。安っぽいこと。
ファッションにおける「チープ」は、決してマイナスな意味ばかりではありません。70年代に生まれた「チープシック」という言葉は、安価なアイテムでも組み合わせやセンス次第で上質なスタイルを生み出せるという考え方を象徴しています。ブランドに頼らず、自分の感性でコーディネートを楽しむこの姿勢は、今の時代にマッチしたスタイルとして再注目されています。
その精神を体現する存在の一つがチープカシオです。モデルによっては3,000円台から手に入る手軽さながら、シンプルなデザインと高い耐久性、そしてレトロな魅力でファッションのアクセントとして愛されています。チープシックな価値観とチープカシオは、時代を超えて通じ合うセンスを持っているのです。
チープカシオの大きな魅力の一つは80年台を思わせるレトロフューチャーなデザイン。デジタル、データバンク、ラバーベルトと様々な要素を組み合わせたデザインは新鮮で映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公マーティが着用した「CA-50」、『ダークナイト』のジョーカーが着用した「CA-53W-1」など、カルチャーとの結びつきも多く、世代を超えて愛される存在となっています。
およそ20-30gと付けているのを忘れているかと思うほどの軽量さ。クラシカルで重厚なデザインに見えて扱いやすい点も人気の理由です。
















